私共の教育は「よく聞く」、「よく見る」、そして「よく感じ、考える」この三柱に支えられています。子供達が成長して行く上で、親や先生、友達の話をしっかり聞く「耳」を持つ事、又自分の回りの世界を自分の目でしっかりと観察し、良く気づく「眼」を持つ事、これはとても大切です。そこで得た「気づき」を上手に「よく感じ」又「よく考える」事に繋げる指導は、理性と感性のバランスをもたらす訓練になります。ひとりひとりの園児の特性を見極め、目覚めんとしている長所の芽を起こしてやりながら、悪い癖の改善を徹底します。なぜなら「悪い癖」は成長発展しようとするその子の足を必ずやひっぱる事になるからです。「基礎」の指導においては繰り返し出来るまで子と向き合い続ける − その様な優れた教師の存在、良い生活・学習習慣の積み重ねや友達との沢山の遊び - 子供達は当園独自の教育法の多くの山を乗り越えながら、素晴らしい成長成果を上げています。更に、如何なる教科の教師も当園の教育基軸として、仁・義・礼・智・信を指導に反映させ、異なる学習の教師同士が多重に関わりながら、指導内容を相関させ、幅広い感性や知性、そして最も大切な「心」を育て、それらが言葉や行動に表れる様にと着実に指導を行ないます。
これらのマリアズベビーズソサエティーの教育思想をベースに、日本語、英語、双方の話す、聞く、読む、書く力、音楽、ヴァイオリン、アート、体育等における力を高め、幼い子達は素晴らしいお兄さんお姉さんに憧れながら、年長児の生徒においては明確な目標意識を持ちながら、日々少しの時間でも「正しい稽古、正しい学習」をする事を繰り返し,又共に遊びます。「正しい学習」とは学びのスイッチをまず自分で入れ、自分自身で注意を払いながら、丁寧に学習を進める事です。学びのスイッチが入らず、いい加減に稽古や学習を、だらだらとする事は『学ぶ』とは別の行動です。焦らずしっかりと日々「良い習慣」を積み重ね、全ての土台になる一生ものの「確かな基礎」を築く事をマリアズベビーズソサエティーの教育は目標としています。これは、後になっては為す事を得ず、「幼児期」に経験するからこそ、かけがえの無い意味があります。
美術クラス
美術クラスの目的は、子どもたちが自分から自信を持って自分だけの作品を作り出すよう手助けをすることです。
美術の多岐に渡る分野ー工芸、デザイン、彫刻、映像、鍛金、彫金等の芸術家達が園児のために特別ワークショップを催します。また、毎週行われるベビーアート、イヤーワンデッサンクラスと称するマリアズベビーズ独自のアート教育メソードで、『観察力』を高めます。ここで磨いた『気づく力』が、他教科に反映します。
子供達は幅広い経験を通して自分のアイデアを形にする多彩な美術的
表現方法や作品を最後まで仕上げる根気を学びます。
すべてのグループの子どもたちが美術クラスに参加し、能力に応じたグループや個人の課題に取り組みます。
子どもたちの作品は展示され、教室や遊び場の装飾の一部として利用され、子どもたちはいつも自分たちが創造した作品に囲まれて過ごします。
リトミックスクラス
リトミック・クラスは音楽を幼児の身体的、精神的発達を促す補助として利用することをめざしています。
音楽の刺激によって子どもたちは自発的に感情を表現する気持ちにさせられ、さまざまな音楽のスタイルやリズム、テンポに対することで想像力や創造性、積極的に聞く力の使い方を学びます。
このクラスは、集中、反射作用、自信、直感などの分野を含めた全体的な意味で、子どもの成長に関わりを持っています。
こうした能力は将来、基本的なコミュニケーション能力である読み書きの習得や、その他多くの日常生活に使われます。
それ以上に、これはためになる健康的な楽しみで、子どもたちがエネルギーや生命力を発散する機会を与えてくれます。
ヴァイオリン・クラス
マリアズ・ベビーズ・ソサエティーではヴァイオリンのレッスンを大変重視しています。当園では日本のトップクラスのヴァイオリニストである先生方による毎日の個人レッスンを行っています。レッスンは子供達のレヴェルに合わせ15分、20分、30分のレッスン時間で行われます。
毎日の積み重ねにより、ほぼ全員の子供達がこの楽器を大変高いレベルで演奏し、快活に自信をもって音楽生活を送っています。
長年の経験を通じて私たちは、稽古の積み重ねは、ヴァイオリンが上達するだけでなく、人生の他の分野でも成功を収めるためにも大いに役立つ技能と態度を身につけることができると考えています。
年少の子どもには、ヴァイオリンを聞くという刺激が必ず役に立つでしょうが、熱心に練習することで何がもたらされるかを理解し始めるのは年齢が上がってからです。ヴァイオリンプログラムの根底にある目標は単純で、子どもの将来の成績に非常に重要な意味を持っています。子どもたちは長い間に、何かをうまくやろうと思ったら、粘り強く一所懸命に練習する他、方法がないことを学ぶのです。この学習態度は子どもたちが、将来新しい経験に取り組もうとする時、きっと貴重な子供達の財産となることでしょう。
又、当園の音楽環境においてはまさに子供達が音楽家の家庭で成長していくのと同様です。それは日常生活において、芸術家達の生の演奏を極自然に聞きながら成長して行くという、類い稀な条件を整え、洗練された良い耳、すなわち優れた音楽的センスを育てて行くという計らいです。
園内ミニコンサート
幼児期の大変感性豊かな成長期に週5回、ヴァイオリン、ピアノ他フルート、ホルン、チェロ等の生の楽器によるクラシック音楽を聞かせることができるのは、当園ならではのすばらしい環境教育です。おやつやお迎えの時間に、ヴァイオリン講師によるミニコンサートが開かれています。また、個人の成長を促し成果を発表する機会として、子どもたちにお友達の前で演奏してもらうこともあります。